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工場集塵機の排気装置の役割や適切な設計ポイント・トラブル対策
工場における粉塵対策や作業環境改善に欠かせないのが「集塵機」です。しかし、高性能な集塵機を導入しても、排気装置の設計や施工が適切でなければ、本来の性能を発揮することはできません。
本記事では、集塵機における排気装置の重要な役割から、現場でよくあるトラブルとその原因、設計・施工時のポイントについて解説します。
集塵機における排気装置の役割と重要性

集塵機は、発生した粉塵などを吸い込み、フィルターでろ過して空気を排出する仕組みです。この一連の空気の流れを担う排気装置には、主に以下の役割があります。
工場内の粉塵除去と作業環境の改善
排気装置の重要な役割は、有害な粉塵やガスを適切に屋外(または適切な場所)へ排出することです。フードや配管の配置、排気ルートが最適化されていれば、工場内に粉塵が舞うのを防ぎ、従業員の健康被害を予防できます。また、熱気を持った空気を適切に排気することは、工場内の環境改善にも繋がります。
局所排気装置としての役割と「労働安全衛生法」への対応
粉塵などを扱う工場では、労働安全衛生法により局所排気装置の設置が義務付けられる場合があります。法令では、有害物質を吸い込むための制御風速などが定められており、集塵機本体の能力だけでなく、フードや配管を含めた排気装置全体で基準を満たす設計が求められます。
集塵機の排気装置でよくあるトラブルと原因
排気設備は長期間使用していると、様々なトラブルが発生します。ここでは、現場で頻発する代表的なトラブルとその原因を解説します。
局所排気装置・配管内の粉塵の堆積・詰まり
集塵機の吸い込みが悪くなった場合、排気装置の配管内部に粉塵が堆積しているケースがあります。これは、配管内の空気を運ぶ搬送速度が適切でないことが主な原因です。配管径が太すぎると風速が落ちてしまい、気流に乗れなかった粉塵が内部に少しずつ溜まり、通り道を塞いでしまいます。
局所排気装置の排気能力の低下
集塵機自体が故障していないのに吸引力が落ちる原因として、「圧力損失(圧損)」の増加や、老朽化による装置・配管の破損(空気漏れ)が挙げられます。配管ルートが長すぎたり、曲がる部分(エルボ)が多かったりすると、空気が流れる際の抵抗が大きくなり、十分な吸引力が確保できなくなります。
設備の腐食・摩耗による穴あき
搬送する粉塵の性質に排気装置の材質が合っていないと、劣化が進みます。粉塵が高速で内部を移動するため、特に粉塵が衝突しやすい曲がり部分は摩耗して穴が開くことがあります。また、排気に含まれる成分によっては、一般的な材質では腐食してしまうこともあります。
効率的な集塵機の排気装置設計・施工のポイント
トラブルを防ぎ、集塵システムを効率よく稼働させるためには、初期の設計・施工が肝心です。
適切な「搬送速度」を維持する配管径の選定
粉塵が途中で沈降しないよう、対象物に合わせた「搬送速度」を設定することが重要です。配管径が太すぎると搬送速度が落ちて粉塵が堆積しやすくなり、逆に細すぎると圧力損失が大きくなって吸引力が低下します。扱う物質を考慮し、粉塵が沈降しない適切な速度を維持できる排気システムを構築する設計ノウハウが必要です。
圧力損失(圧損)を最小限に抑える排気レイアウト
空気をスムーズに流すためには、圧力損失を抑える排気ルートを設計します。配管の長さを適切にし、曲がり角(エルボ)の数をできるだけ減らすことがポイントです。曲がり部分が多いと抵抗が大きくなり、集塵機の吸い込みが悪くなる原因となります。
取り扱う粉塵に合わせた材質選定と摩耗対策
摩耗や腐食による穴あきを防ぐため、現場環境に最適な材質を選定します。亜鉛鉄板、ステンレス、塩ビなどから適切なものを選びます。また、摩耗しやすい曲がり部分については、鉄板の厚みを増やしたり、摩耗に強い材質に変更したりして排気装置全体の長寿命化を図る対策が有効です。
医薬・食品・化学工場の排気設備工事における注意点
一般的な工場だけでなく、よりシビアな環境が求められる現場では、排気装置の工事にも特殊な専門知識が必要です。
医薬・食品工場などで求められる「高いクリーン度」と「衛生管理」
医薬品・製薬・食品工場などでは、製品への異物混入を絶対に防ぐ必要があります。そのため、装置や配管の内面に粉塵が溜まりにくい仕様や構造が求められます。また、工事の最中にも現場を汚さないよう、クリーンルーム内での無発塵工法など、徹底した衛生管理下での施工技術が不可欠です。
化学工場など引火性粉塵を扱う現場での「防爆対応」
化学工場や一部の食品・金属加工工場では、粉塵爆発や引火のリスクが伴います。引火性の粉塵やガスが発生する「防爆施設」における排気装置は、静電気の発生・蓄積を防ぐなどの厳格な防爆設計が必須となります。
局所排気装置の施工実績
局所排気ダクト更新工事

水分を含む粉体を吸引するため、ダクト内に粉塵が堆積して吸込みが悪化していました。10年間一度も更新しておらず、内部の状況が不明で清掃も困難な状況でしたが、適所に点検口を設けたことで、ダクト内部の目視確認が可能になり、次回の更新時期が予測しやすくなりました。メンテナンス性が飛躍的に向上しました。
>>局所排気ダクト更新工事の事例の詳細をみる
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集塵機の排気装置は、工場の環境と従業員の安全を守る重要な設備です。もし現在、設備の老朽化や排気不良でお悩みであれば、関東・東海 プラント工事.comにご相談ください。
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当社は、厳密な衛生管理が求められる医薬・製薬・食品工場での施工実績が豊富です。クリーンルーム内での「無発塵工法」をはじめ、化学工場などの防爆環境における高度な集塵・排気装置の設計・施工も得意としています。
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静岡県富士宮市を拠点に、関東·東海地方を主要な施工エリアとしています。工場の稼働を止められない緊急のトラブル時にも、近隣エリアの企業様へ迅速に駆けつけ、修繕・メンテナンスを行います。
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