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サニタリー配管とは?基礎知識から洗浄・メンテナンスまでご紹介

技術コラム配管工事

食品、医薬品、化粧品などを製造する現場では、異物混入のない衛生的な状態を維持することが重要です。適切な衛生管理は、HACCP対応やGMP基準遵守のために欠かせません。

本記事では、この衛生管理を支えるサニタリー配管について、基礎的な情報から、洗浄性を高めるための設計・規格、メンテナンスのポイントまで、解説いたします。

サニタリー配管の基本

サニタリー配管とは

英語で「Sanitary(サニタリー)」は「衛生的な、清潔な」という意味を持ち、製造業においては、異物混入のない衛生的な状態を指します。つまりサニタリー配管とは、一般的な配管よりも衛生性が重視される目的で利用される特別な配管です。
サニタリー配管は、汚れにくく、洗浄しやすく、分解しやすい構造になっており、衛生的な状態を維持できるような工夫が施されていることが特徴です。

サニタリー配管の具体的な特徴は以下の通りです。

研磨処理(鏡面仕上げ)がされている

サニタリー配管は外側も、内側も研磨処理されています。この表面処理により、流体が管内をスムーズに流れ、汚れがつきにくくなっています。

液だまりを防止する構造になっている

配管内部に汚れがたまる段差ができないよう工夫されています。段差があると、滑らかに流れません。そのため、必要最小限の継手、Tig溶接など適切な溶接が施されている必要があります。また横向きの配管には、液だまりを防止するため、1/100の勾配が必要になります。

>>サニタリー配管の溶接について詳しくはこちら

分解・組立が簡単にできる継手が使用されている

サニタリー配管は、簡単に付け外しができるヘルール継手やサニタリーネジ継手が使われています。これらの継手は、一箇所のネジ止めのみで付け外しが可能な構造になっており、一般的なネジ込み継手やフランジ継手よりも、配管の分解・組み立て、洗浄作業を簡単に行うことができます。またサニタリー配管は、一般配管に比べて肉厚を薄く軽量化することでも、付け外しや洗浄を容易にしています。

ステンレスが使用されている

サニタリー配管の材質は主にステンレスが使用されます。ただし場合によっては、流体によっては部分的にサニタリー配管を使い、腐食しやすい箇所では塩ビ管を使用する場合もあります。

サニタリー配管の用途と業界

サニタリー配管は、食品、医薬品、化粧品、化学、半導体業界など、様々な業界で使用されています。

食品業界におけるサニタリー配管

食品工場は、サニタリー配管が最も使用される場所の一つです。原材料や製品が生ものであるため、配管内を流れる流体が微生物や異物によって汚染されると、工場の信頼や稼働に致命的な影響を与えます。また食品工場では、特にアレルゲン管理の観点からも、洗浄後の残留物を完全に除去することが求められます。そのため、洗浄性が高く、液だまりのないサニタリー配管が求められます。

医薬品製造におけるサニタリー配管

サニタリー配管は、医薬品の製造プラントにおいても使用されます。医薬品工場では、人体に入る医薬品を製造するため、食品工場以上に厳しい衛生基準の遵守が求められます。医薬品工場では、GMPへの適合が義務付けられており、厳しい許可基準をクリアしなければなりません。サニタリー配管は、GMP基準を満たし、確実な衛生状態を担保する上で重要な設備です。

半導体業界におけるサニタリー配管

半導体業界においては、非常に厳しい洗浄度が求められます。ここで使われる配管は超高純度配管とも呼ばれます。半導体業界で使用されるサニタリー配管は、微粒子や金属イオンが発生せず、平滑性が非常に高いことが求められます。

化粧品業界におけるサニタリー配管

化粧品業界では、クリームやローションなど粘度の高いものを扱うため、それらが残留せずスムーズに流れること、またそれらを洗い流せる内部構造が求められます。

サニタリー配管の設計と規格

サニタリー配管の規格と基準

サニタリー配管の設計において重要なポイントは、流体がどこにも引っかからず、よどみなく流れること、CIP洗浄で隅々まで洗えることの2点です。

サニタリー配管では、配管や継手に特殊な規格が適用されます。日本国内で流通している主なサニタリー配管の規格には、IDF/ISO、JIS、DIN、そして米国の3A規格などがあります。

一般配管がJIS規格を使用するのに対し、サニタリー配管の規格は主に流体の衛生的な取り扱いに関する国際的な規格を使用します。規格間で口径が異なったり、同じような形状の継手でも規格が異なると内部に段差ができる場合があるため、規格については注意が必要です。段差には汚れや菌がたまるため、配管に合わせた継手の適切な選定が非常に大切です。

表面処理の種類とその効果

サニタリー配管の洗浄性や衛生維持において、表面処理は非常に重要です。サニタリー配管の、主な研磨方法には、「バフ研磨」と「電解研磨」があります。

バフ研磨

綿布やフェルトで作られた「バフ」を用いて物理的に研磨する機械研磨です。配管の内面をバフ研磨処理することで、汚れがつきにくい表面に仕上げることができます。

電解研磨

電気と薬品の力を利用し、金属の表面を溶かして研磨する表面処理方法です。

電解研磨は、バフ研磨後に残った微細なバリやキズ、凹凸などを溶解し、表面をより滑らかにすることを主な目的として行います。ステンレスに電解研磨を行うと、表層にクロム成分が濃縮された層が作られ、耐食性を向上させる効果も得られます。

4. サニタリー配管のメンテナンス

CIP洗浄

CIP洗浄とは、装置を分解せずに自動的に洗浄するシステムです。サニタリー配管では、一定の時間ごとに、このCIP洗浄が行われます。サニタリー配管は、CIP洗浄の際に、配管を隅々まで洗浄するために、乱流が発生するように設計されます。またメンテナンス性を高めるために流体がよどまないよう配管経路を設計しています。

手動洗浄

手動での洗浄が必要な場合は、配管を分解し、専用のブラシや中性洗剤を使用して洗浄を行います。ステンレス鋼の表面に傷をつけないよう、柔らかいブラシを使用して、汚れをしっかりと落とすことがポイントです。

洗浄後は菌の繁殖を防ぐために、完全に乾燥させてから再度組み立てを行いましょう。

消耗品の交換

サニタリー配管の継手部分には、パッキンが使用されています。これらのパッキン類は消耗品であり、経年劣化します。そのため最適な定期的な点検・交換を行う必要があります。この点検・交換は、液漏れや異物混入を防ぎ、衛生管理レベルを維持するために必要不可欠です。

当社のサニタリー配管施工事例をご紹介

医薬品製造設備GMP対応配管工事

新工場建設に伴う製造設備の為の配管工事です。配管長さ約7000m重量約26000kg溶接約28000DBの大型案件でした。物理的な規模の大きさだけでなく、医薬品製造というその性質上、極めて高度な専門技術と厳格な品質管理が要求されました。

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医薬品製造設備サニタリー配管裏波配管工事

新工場建設に伴う製造設備の為の配管工事です。医薬品の製造ラインにおいて、配管内部は製品が直接触れる最も重要な箇所です。
そのためコンタミネーションを完全に防止する必要がありました。

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サニタリーバルブ更新

ユニット内のバルブ交換において、配管がドイツ規格(DIN)でした。交換に必要なパイプが特殊な輸入品のため、納期に3週間を要するなど材料手配が困難でした。設備の停止期間が長引くリスクがあり、迅速な修理・改造を行う上での大きな障壁となっていました。

>>詳細を確認する

 

サニタリー配管の施工は当社にお任せください!

今回は、サニタリー配管についてご説明いたしました。

サニタリー配管の製作や施工には、液だまりを防ぐ溶接技術や、各業界の規格を遵守した設計など、高い専門性が求められます。実際、プラント配管業者の中でもサニタリー配管に対応できる業者は限られています。

関東 電気・計装工事 .comを運営する望月工業所は、サニタリー配管の施工において多数の実績があります。サニタリー配管の設計・施工からバリデーションまで一貫して対応可能です。

またバリデーションについては、溶接の温度や材料証明書、勾配や溜まりがないかなどを確認し、書類としてご提出いたします。

もし工場や製造プラントの衛生管理に課題を感じていたり、既存のサニタリー配管設備のメンテナンスや見直しが必要だとお考えでしたら、ぜひ関東 電気・計装工事 .comにお気軽にお問合せください。

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