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食品工場の結露対策|原因・発生しやすい場所と6つの対処法

食品工場で発生する結露は、放置すると生産や衛生に大きな影響を及ぼします。カビや細菌の発生や、製品への水滴(異物)混入、設備の腐食も招きかねません。場合によっては、衛生基準を満たせずラインを止めることにもなりかねません。本記事では、結露が起こる仕組みと現場での確認方法、主な原因、そして換気・断熱・保温・結露受けといった6つの対策まで、わかりやすく解説します。
食品工場で結露を放置するとどうなるか
まず、結露を放置した場合に何が起きるかを整理します。食品工場では、他の工場以上に影響が深刻です。
カビ・細菌の繁殖
天井や壁に付着した結露水はカビの発生源となり、空気を介して製造エリアへ広がります。目に見える場所を清掃しても、天井裏や機器の裏など、見えない場所で繁殖していることが少なくありません。
製品への異物混入
天井や配管から落下した水滴が、製品や原料に直接混入することがあります。特に、製造ラインの真上を冷水配管が通っている場合は注意が必要です。
設備の腐食・故障
金属部のサビ、電気・制御機器への浸水は、設備寿命の低下や突発停止を招きます。結露した水が滴下し続けた結果、分電盤や制御盤の内部が腐食し、漏電に至るケースもあります。
HACCPの考え方を踏まえた衛生管理の面からも、結露を発生させない構造・運用にすることが求められます。望月工業所は医薬・製薬・食品工場での施工実績を数多く重ねており、衛生環境を踏まえたご提案が可能です。
食品工場で結露はなぜ起きるのか

結露は、空気中の水蒸気が冷たい面に触れて水滴に変わる現象です。空気が抱えられる水蒸気の量は温度によって決まり、温度が下がるほど少なくなります。
温かく湿った空気が冷たい壁・天井・配管の表面に触れ、その表面温度が露点温度を下回ると、抱えきれなくなった水分が水滴として現れます。
ポイントは、結露が「温度」と「湿度」の組み合わせで決まるという点です。対策の方向性は突き詰めると下記の2つになります。
- 表面温度を断熱や保温により露点より高く保つ
- 空気中の水分を換気や除湿、気流改善により減らす・滞留させない
これらの対策を打つことが、結露を起こさないための原則です。
>>望月工業所の配管工事の事例(SUS配管・サニタリー配管)についてはこちら
食品工場で結露が発生しやすい場所や条件

結露は工場内で一様に起きるわけではなく、温度差が大きい場所・空気がよどむ場所・水分の発生源に集中します。
蒸気を多く使うエリア(加熱・殺菌・洗浄工程)
釜や殺菌機など、蒸気が発生するエリアは、室内全体の湿度が上がり、結露しやすくなります。ここでは冷たい面をなくす以前に、発生した水分をいかに逃がすかが重要です。
また、蒸気系統そのものに不具合があると、水分の発生量がさらに多くなります。蒸気トラップが正常に作動していない、バルブや接続部から蒸気が漏れているといった状態は、湿度上昇の直接的な原因です。蒸気漏れやトラップ不良があれば、湿度上昇の直接的な原因になります。
冷水・冷却を使う配管やタンクの周囲
冷水配管、ブライン配管、冷却タンクの表面は温度が低く、周囲の湿った空気に触れれば当然結露します。ここは保温(断熱)で表面温度を露点以上に保つのが基本対策です。
天井裏を通る配管
見落とされやすいのが天井裏です。断熱材が施工されていても継ぎ目に隙間があり、経年で保温材が劣化・脱落しているとその部分だけ配管表面が露点を下回ることで結露します。
天井裏で結露が続くと、天井材にシミが発生し、カビや落水につながります。
冷凍・冷蔵設備の扉付近
開閉のたびに、庫内の冷気と室内の湿った空気が接触し、大きな温度差が生まれます。
窓・出入口・外壁付近
外気の影響を受けやすく、特に冬季と梅雨時に多発します。
空気が流れない場所
隅、棚裏、機器の陰、装置の下部など、気流が届かない箇所には湿気がこもります。空調を強めても、そもそも風が届いていない場所は改善しません。
季節要因(梅雨)
梅雨の時期は外気の絶対湿度が高く、どの現場でもリスクが高まります。梅雨前に点検・対策を済ませておくのが理想的です。
>>当社の空調工事についてはこちら
食品工場の結露対策 6選
1. 断熱材・保温材の強化
冷たい面をつくらないことが、結露を防ぐための根本的な対策です。配管・タンク・冷却設備の保温材を適切な厚さにし、表面温度を露点以上に保ちます。また、配管の支持部は断熱が途切れやすく、結露が発生しやすいため、インシュレーションスリーパーの使用を検討することも有効です。天井裏の配管についても、断熱材が施工されていても隙間や継ぎ目があると結露する可能性があるため、隙間なく確実に施工することが重要です。
2. 換気・気流の改善
室内に蒸気・湿気がこもると部屋全体が結露します。排気と給気のバランスを見直し、送風機などで空気を循環させ、温度と湿度のムラをなくします。空気がよどむ箇所をなくすことが、局所結露の予防に直結します。
3. 結露受けの設置
構造上どうしても結露が避けられない配管・機器には、結露受けを設けて水滴の落下を防ぎ、ドレンとして安全に排水します。製品ラインの上を配管が通る場合の異物混入対策として有効です。
4. 除湿
換気だけで処理しきれない水分は、産業用除湿機で直接回収します。移動式なら、結露しやすい配管周りや製品近くなど、リスクの高い場所をピンポイントで守れます。
5. 配管経路の変更
製造ラインや製品の真上を冷水配管が通っている場合などは、配管経路そのものを見直し、結露水が落ちても影響しない位置へ逃がします。新設・更新のタイミングで検討する価値があります。
6. 空調・湿度管理の最適化
能力が現場に合っていない空調は、湿度を管理しきれず結露を招きます。エリアごとの温湿度を把握し、空調の能力・配置・運用を見直します。
望月工業所の施工事例
穀物工場 夏季高湿度・暑熱対策


お客様の課題
夏季の湿気により、穀物が固まってしまうトラブルが発生していました。また、部屋に空調がなく作業環境も過酷だったため、除湿と冷房を同時に実現したいとのご要望がありました。
施工の流れ
現場確認 → 簡易計画作成 → 詳細打合せ → 週末を利用した集中施工 → 効果測定 → 完了
施工効果
除湿機、エアコンに加え、気流を作る搬送ファンと換気扇を組み合わせて設置。夏場の湿度が安定して製品トラブルが解消し、室温低下により作業員の労働環境も劇的に改善しました。
食品工場の結露対応は当社にお任せください|東海・関東エリアを中心に1都13県に対応
食品工場の結露は、衛生・品質・設備寿命に直結する課題です。場所や状況ごとに原因を切り分けて局所的に対応することが重要になります。
望月工業所は東海・関東エリアを中心に、化学・医薬・食品工場の配管工事・保温/断熱・空調換気・電気工事までをワンストップで対応しています。結露でお困りの際は、まず現地調査からお気軽にご相談ください。
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